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私は、1980年5月に日本 IBM に入社して、主にプリンターの開発に携わってきました。その後、縁あって1995年7月に、プリンティング・システムズ事業部に異動してからは、主に AS/400 から請求書や製造指示書等の複写伝票や連続用紙に印刷するために使用されるライン・プリンターやドット・プリンターを中心とした IBM プリンターの営業への技術支援や障害対応を行ってきました。同時に、製品に対するお客様からのご要望を、開発部隊にフィードバックして、微力ながら製品の改善にも関わってまいりました。

しかし、2000年頃から徐々にお客様のご要望は、IBM の規格に拘らないオープンなプリンター、特にレーザー・プリンターや複合機を使った印刷にシフトしてきました。そのために、様々な帳票ソリューションを導入するお客様が徐々に増えてきたことから、私も IBM としてご提案できるソリューションが無いかと模索していました。

そんな中、2007年1月に、突如、IBM のプリンティング・システムズ事業が株式会社リコーに売却され、インフォプリント・ソリューションズという合弁企業となることが発表されました。1か月後の2月に、プリンティング・システムズ事業部の本社がある米国のボルダーで行われたイベントで出会ったのが、Mapping Suite V6 でした。正にこれこそ探していたソリューションではないかとドキドキしました。

  • 日本語対応可能なこと
  • 入力データとなるスプール・データは、日本では標準の SCS 形式であること
  • 外部サーバーを必要とせず、AS/400 上で稼働すること

先ずこれら3つの条件を満たしていることが確認できた後は、タスク・チームで、メッセージやマニュアルの翻訳、検証テストと修正依頼を行い、更にボルダーや Mapping 社のあるフランスのリールで行われた技術研修の受講を経て、2008年末に国内向けに発表に漕ぎ着けました。

Mapping Suite を導入することで実現したいお客様のご要望は、様々です。単に PDF ファイルを生成するだけでなく、プリンターを使って紙に出力する代わりに、PDF ファイルをユーザーの画面に表示したいとか、印刷したカット紙を、プリンターに付属の針無しステープル機能を使って綴じることによって、それまでの現場での複写伝票と使い勝手が変わらないようにしたい等々・・・というご要望を実現しています。そして、これからも新しい使い方をするお客様が出てくると期待しています。

少しでも多くの IBM i ユーザーのお客様に、Mapping Suite の良さを知っていただきたいと望んでいます。Mapping Suite をぜひ、ご検討ください。

2023年1月 代表取締役 阪倉 孝志

参照 Blog AS/400 プリンティング・ヘルプデスク